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頃合

読んでいた小説の作中で「星の王子さま」の一文が引用されていた。
切り出された一文の意味を正確に理解できたかと問われれば、半口を開けて首を傾げる程度の理解度ではあるのだが、だからこそその一文に自分の想像を超えた深みを期待してしまう。
某サービスエリアで購入するも全く読み進めていなかった星の王子さまだけど、なんとなく今がそれを読み始める頃合いのような気がした。

人生において「頃合」ってものは確かに存在している。

いや人生の岐路に関わるような、そんな大それたものでなくてもいい。
昔買った服が今になって着回しに重宝したりとか、そこまで興味が持てなかった曲の歌詞が成長に連れて身にしみてきたりとか、そう言う日常に根差したレベルのなんやらかんやらに関しても、それが実になり花になる頃合がある。

小説が書けない。

文章が書けない。

自分はそれが好きなはずなのに、首に手を掛けてグイグイ締め付けてくる義務とか責任、たった24時間しかない1日や、5時間は休眠しないと壊れてしまう軟弱な身体のせいで、その好きという感情が曖昧になってくるのを感じる。

その感情の鈍化を「今はその頃合ではない」の一言で片付けてしまうのは、間違いなのだろうか。

でも、たとえ間違いだとしてもそう考えずにはいられない。
このまま何も書かず、何も表現せず、求められた事だけをひたすら事務的にこなすだけの生活に終始するなんて、考えたくもない。

その頃合が来ればきっと、何かが変わってくれる。
そう考えて、今は耐えていく。

今日は休日出勤の代休が取れた。
ほんの少し弛緩した時間の中で、久しぶりにこういう文章を書いてみようと思えたところに、微かな希望が見えた気がした。

今日はこんな駄文を書き連ねる頃合だが、いつかきっと。

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プロフィール

幕田卓馬

Author:幕田卓馬
糖、脂質、プリン体、塩分などに気を配らないといけない歳になりました…若い頃の不摂生が原因でしょうか。まだ三十路、されど三十路!
そんな男が日々の合間に小説を書いています。

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